マーケティングのプロの教えには、どんな職業の人にも共通する考え方があります。
その1つが「キャリア形成の考え方」。
11月14日放送の「日曜日の初耳学」で、株式会社刀のCEOである森岡毅さんがゲストとして対談していました。
森岡さんはP&G退社してUSJに入社し、低迷していたUSJを独自のマーケティングノウハウでV字回復させました。
その後株式会社刀を立ち上げ、丸亀製麺・ネスタリゾート神戸・西武遊園地等の数々の会社を再建したものスゴイ方です。
そんな森岡さんの考えは、どんな職業でも通用する、重要な視点がたくさんありました。
初耳学で森岡さんが発言していた内容と、著書の『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』の内容を合わせて
キャリア形成に必要なポイントをご紹介したいと思います。
この記事はこんな方におススメ!
- 今の仕事が自分に向いているかわからない
- 将来もっとキャリアアップしたいと考えている
自分にとって「定数」と「変数」は何かを理解する

- 努力しても全然成果が出ない
- 結果を出そうとするとすごい時間がかかってしまう
そんな経験があったら、自分にとって「変数」と「定数」の理解ができていないかもしれません。
「変数」:努力や環境によって変えることができるもの。
「定数」:努力してもどうにもならないもののこと。
定数を変えようとすることに時間を使うと、かなわない努力と悩みで、人生の時間とエネルギーを大幅に無駄にしてしまいます。
その結果、本来自分でコントロールできるところに集中できなくなります。
大事なのは、それは定数なのか変数なのか、どこに自分の時間と労力を集中すべきなのか、論理的に紐解いていくこと。
今まさに変えられないことを変えようと頑張っていないか、振り返ってみてはいかがでしょうか。
強みを徹底的に伸ばす

変数に対して時間をかけることは、キャリア形成において重要な視点になります。
学校や会社では、先生や上司から苦手なところばかり直すように指摘されることが多いですよね。
それは大きな間違いで、強みを徹底的に伸ばす必要がある、と森岡さんは言います。
会社はあなたの成果や貢献に対して給料を払いますが、それは必ずあなたの「強み」からもたらされる結果です。
弱点だと思うことをどう直そうかと考えがちですが、森岡さん流に言うと、
ナスビはナスビにしかならない。
逆になすびであること、丸みがあること、紫色であること。これが強みになる。
きゅうりになろう、玉ねぎになろうとしたらしょぼくれたなすびにしかならず、
立派なすびにはなれない。
弱みを掘ることは、いつまでも動かない定数にチャレンジしている行為に他ならないのです。
仮に弱みを克服したとしても、平均的な人にしかなれません。
褒められたことやうまくいった時のことを思い出すと、必ず「強み」から結果が出ているはずです。
まず強みを見つけるために、どういうことが好きか、どういうことか得意かということを考えることから始めてみましょう。
努力して弱みを克服できたとしても、せいぜい平凡レベルになるだけで強みにはなりません。
それならば、弱みに目を向けるよりも、強みを徹底的に磨いた方がよりよく生きることができる。
これが森岡さんの考える成功へのカギなのです。
自分が得意なものを動詞から考える

強みを磨くにしても、自分の強みが何かわからないという悩みも多いでしょう。
得意なことがないと思っている人は、得意なことが分かってない可能性が高いです。
得意なことがわからない理由は人と比べるからわからなくなるのです。
もし何も得意なことがないと感じている場合は、「名詞」ではなく「動詞」から考えるのがコツ。
面白いな、好きだなと思う行為を動詞にして考えてみましょう。
例えば、
- 「サッカーが好き」は名詞。
- 「サッカーの作戦を考えることが好き」は動詞。
「サッカー」「鞄」「英語」「数学」といった名詞ではなく、
「作戦を考える」「デザインする」「暗記する」「計算する」のような動詞にしてみる。
作戦を考えるのが好きであれば、自分の強みは分析能力かもしれないし、リーダーの素質かもしれない。
動詞の中に何らかの属性的な強みが入っており、プロとして食べていける特徴を見つけることに繋がります。
好きなことを名詞ではなく、動詞で考えると自分の強みは分かってくるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
森岡さんの考え方はとてもシンプルで分かりやすいし、自信も湧いてくるのではないかと思います。
私自身も、以前漠然と転職をしたいと考えていた時に
森岡さんの著書『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』を読み
転職活動をはじめる決意をしました。
この本のベースはマーケティングの入門書ですが、
どんな職業にも応用できる考え方が書いてあり、大変おススメです!
この記事を読んで、これからのキャリア形成に少しでも自身がついたら嬉しいです。
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